復職名人オンラインスクール|研修カリキュラム

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ビギナークラス

新たにメンタルヘルス対応の担当になった方向けに、復職名人の考え方や基本的な対応方法を一通り学習できる研修コースです。

カリキュラム

  1. 復職名人の考え方初めて復職名人を学ぶ方向けに、「業務的健康管理」「大原則と三原則」など、メンタルヘルス対応の基本的な考え方に重点をおいて解説します。
  2. メンタルヘルス対応の手順と様式(2回)
    初めて復職名人を学ぶ方向けに、メンタルヘルス対応における様式の具体的な使い方に重点をおいて、2回に分けて解説します。
  3. 安全配慮義務の整理
    メンタルヘルス不調者の対応において、就業継続時あるいは復帰時に、「勤務時間短縮」「業務分担の見直し」「異動」などの配慮を求められることがあります。配慮をしながら就業させることは、かえって安全配慮義務”不履行”のリスクとなることを、裁判例を交えて解説します。
  4. 異動と軽減勤務
    復帰時の異動や軽減勤務は広く行われていますが、多くの問題を発生させています。復職名人では、原職復帰の原則、そして軽減勤務はしない、ということを徹底しています。その背景を説明するとともに、すでに異動や軽減勤務といった制度がある場合の対応方法について、解説します。
  5. 関係者の役割
    メンタルヘルス対応の関係者として、本人・家族・上司・人事・主治医・産業医の六者を定義しています。それぞれの役割について整理します。
  6. 面接シナリオの基本と療養導入
    復職名人の最新ツールである面接シナリオについて、その意義や活用方法を解説します。また、療養導入の考え方と療養導入時に用いる面接シナリオについて紹介します。

中級者向け応用研修

復職名人の考え方をベースに、各種テーマを掘り下げます。復職名人の考え方をさらに深く理解したり、やや特殊な事例への対応力を身に着けることができます。

カリキュラム

  • 産業医学総論(産業医機能の強化)
    産業保健活動を円滑に進めるためには、臨床医学の知識やスキルだけでは容易ではありません。臨床医学と産業医学の違いを理解し、産業医学の現場で求められる考え方、スキルの概要を紹介します。特に、医療的健康管理・業務的健康管理の二つの視点は重要です。
  • 健康診断と事後措置
    毎年同じ対象者が有所見者(特に高度の異常値)としてリストアップされ、改善の効果をあげることは容易ではありません。また、事後措置として、本来求められる内容は何かも整理します。
  • 過重労働対策
    過重労働対策を、原因側からアプローチして時間外労働縮減対策とみなすか、結果側からアプローチして脳・心疾患や精神疾患の予防活動とみなすかは重要なポイントです。後者はすでに健康診断事後措置やメンタルヘルス対策でカバーされる内容であり、前者への対策には労務管理的視点が重要になります。
  • メンタルヘルス対策
    医療的アプローチの結果、上司や周囲の同僚に過度の負担を強いて就業を継続させているのが実態にちかいようなケースが生じてしまいます。こうした問題を俯瞰的な視点から整理し、関係者全員にとって有用なメンタルヘルス対策を考えます。
  • ストレスチェック対応
    やや運用にはなれてきたところはあるかもしれませんが、あらためて事業者としての結果情報取得に関する同意、実施者・実施事務従事者の役割などを整理するとともに、特に面接指導において重要となる「異動への希望」対応について考えます。
  • 新興・再興感染症(在宅勤務への対応)
    新型コロナ感染症での経験をもとに、仮にあらたな感染症が発生した場合の対応を、事業継続計画の観点から整理します。また、同時に新型コロナ感染症の流行とともに進んだ在宅勤務に関連して、制度の見直しポイントなどについても考えます。
  • 喫煙・禁煙対策
    職場における禁煙対策は、健康面からの重要性をもとに推進されている場合が多いようですが、実際に対策を進めていくうえで、職場の特性を鑑みれば、リスクマネジメントとしての側面やコストの側面を適切に理解し、経営者にも訴求していくことが重要です。
  • 化学物質の自律的管理
    多くの産業医、産業保健職にとって、化学物質管理はそこまで職場で直面する問題ではないかもしれません。しかしながら、個別の物質に対する具体的な管理はさておき、「自律的管理」という大きな潮流やリスクアセスメントの概要については、職場の健康管理全体の文脈のなかで把握しておくことが望まれます。
  • 仕事と治療の両立支援
    ややもすると、仕事と治療機会確保のための両立支援であるはずの制度が、病気による就労能力の低下を周囲の同僚がカバーするような形での運用になってしまい、結果、どうしていいかわからなくなった相談は少なくありません。あるべき、両立支援の姿をあらためて確認します。
  • 安全配慮義務
    安全配慮義務を正しく理解できている人事総務担当者は少ないようです。産業医・産業保健職としても本概念の重要な点をしっかりとつかんでおくことが望まれます。安全配慮義務の適切な履行とは、よくある誤解に解消から、この本質に迫ります。
  • 合理的配慮
    「合理的配慮として、苦手な業務の免除」を求められた。こうした相談事例は少なくありません。合理的配慮は、もともと海外由来の考えかたであることから、わが国固有の雇用システムとの整合性がよくない面があります。概念の整理をすることで、適切な合理的配慮について考えます。
  • 健康経営
    健康経営の名のもとに、すでに過去において検討され、必ずしも対策としては有用とみなされてこなかったような内容が、安易に復活している場面に遭遇することがあります。健康管理を進めるうえでの重要な前提となる、一次予防・二次予防のエビエンスが希薄であることをふまえ、どのような内容が健康経営として期待できるか再考します。

オンライン事例検討会

複数の企業・自治体が集まって、それぞれが困っている事例への対応について相談できます。それぞれの事例は共通する要素が非常に多いため、他の企業・自治体の事例やそれに対する助言は、非常に有用だと好評です。

毎月1回実施しており、隔月で自治体限定としております。