
今回も質問箱に寄せられた質問について、回答しました。
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■雑談
- 高尾 調子が悪くて鼻声です
- 前園 法哲学回(第50回)をガチ産業医先生に取り上げてもらいました
- 森 忘れ物が多くなりました
■質問1
先生こんにちは。 労務管理視点で見たときに、復職時は会社として何が担保されていればヨシとしたら良いでしょうか。
- ストップ要件だけは必ず設定しておく
- 通常勤務ができることは、多少形式的であれ確認しておく
- これまでお伝えしてきた様々なことを踏まえて、自分たちで考え、自分たちで検討し、自分たちで決めていくことが重要
■質問2
週一報告書にストレス対策として「カラオケや飲み会をしている」と書いて提出がありました。こんなにも価値観が違うものかと愕然としていますが、なんと伝えたら良いものやらと困っています。高尾先生ならどう伝えられますでしょうか。共有いただけると幸いです。
- 受領書で「良いとはいえません」というフィードバックをしていく
- 業務時間外・休職中の行動をどこまで指摘できるのか、主治医が良いと言ったらどうするのか、悩ましいのは分かる。一つ一つの行動に対して指摘するのではなく、療養中は適切な行動を取るように指摘する
- あえてこうした報告をしてくるのは、暗黙の承認を求めている側面もあるのではないか
- ストレス対策について、その良し悪しは判断せず(できないので)、具体的に検討できているか判断する
- 失敗しても良いのだから、思うように指摘してみて、困ったら「どうしたら困らなかったのか」と考えてみてはどうか
■質問3
はじめまして。産業保健職です。原職復帰の元職場・元職位・元職務での完全な労務提供を考えたとき、どうしても元職務の身体活動はできないような病気があると思います。例えば脳梗塞による麻痺や心筋梗塞後の心不全など後遺症がある場合、元職位相当の、元業務とは異なるデスクワークなど(部署異動が必要となる場合も)を準備して復職させる対応で良いのでしょうか?また、軽度の高次脳機能障害などの、元職位相当の業務ができない場合はいかがでしょうか?ご教示いただけますと幸いです。
- 復帰とはあくまで別次元の問題として、契約の変更等を協議していく場面なのではないか
- 復職プログラム上の話として、原職復帰の話を機械的に行う。その上でどうみても難しいという話を本人からされるのであれば、原職への復帰は諦めて、労働条件の切り下げを伴う変更について議論するが、これは復帰とは別ラインの話
- 医療的に考え、医療職として救おうとしすぎると、対応が複雑になってしまう