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今回は、第96回日本産業衛生学会の自由集会の様子を収録いたしましたので、その編集した音源を公開いたします。会場からの音声はうまく拾えなかったので、カットしております。やや不自然な部分があるかもしれません。
なおいつもよりも編集を多めに入れていますこと、ご了承ください。ノーカットバージョンをお聞きになりたい方は、ぜひオンラインサロンの方にご参加いただければと思います。
【番組へのご意見・ご質問・ご感想をこちら】
https://peing.net/ja/takaomethod
【オンラインサロン"il Centro della Salute"】
https://community.camp-fire.jp/projects/view/307210
■メインテーマ|産業医と弁護士・社労士の連携について
- 同一企業における、嘱託産業医と顧問弁護士・顧問社労士の連携ではなく、社外のネットワークとして産業医・弁護士・社労士が連携することのメリットとは(まさに、高尾・前園・森の3人の連携をイメージ)
- 産業医からの助言はあまり聞いてくれないが、弁護士からの助言はよく聞いてくれる
→とはいえ、弁護士からの助言は、シーン切り取り型の助言であることが多く、事態の収拾までできることは少ない - 産業医には丸投げされることが多いが、弁護士にはある程度整理した上で相談されることが多い
→相談用のシートを準備していることが功を奏している?
→→用意していても活用してくれないことも多く、人事担当者の教育が必要なのかもしれない - 産業医は弁護士のようなタイムチャージ制はない?
- 産業医から見て、相談できる社労士というのは少ない気がするが、その要因はどこにあるのか
→顧問先の企業規模がそれほど大きくないこともあって、メンタル対応に関する興味を持つ社労士が少ないのかもしれない。今後は3号業務として関与してくれる社労士が増えることを期待。
■産業医・弁護士・社労士にうまく相談する方法とは?
- 高尾は大学の疫学・衛生学分野。疫学者にうまく相談する方法とは、調査研究をする前の研究デザインを検討する段階で相談すること。
- 弁護士にうまく相談する方法は、とりあえず友達になること?弁護士がどのような得意分野を持っているかは、少し調べただけではわからない。
- 弁護士に相談する際には、前提の事実を包み隠さず共有すること。
- 社労士にうまく相談する方法は、企業の人事担当者としての経歴を持つことが多いので、それをうまく引き出すこと。
- 産業医にうまく相談する方法は?
→健診の検査項目を相談した時の対応
→→産業医に聞きたい内容をはっきりさせた上で相談すること。
■弁護士・社労士が産業医に期待すること
- 保健師が人事部長を説得することは難しいが、保健師が産業医を説得し、産業医から人事部長を説得するのは、比較的容易では。
- 弁護士や社労士が復職プログラムを策定する際には、産業医にも関与してほしい。
■会場からの質問|人事担当者に対して「これはしてはいけない」と指導することはありますか?
- 高尾|お医者さんごっこはしないでください。医療的ではなく業務的に対応してください。
- 森|ルールの番人であることを忘れないでください。また退職の話は持ち出さないでください。
- 前園|裁判例を勉強しすぎないでください。裁判例から日々直面する問題解決の糸口を見つけるのは容易ではなく、逆に訴訟リスクを回避するがあまり問題解決に繋がらない対応になってしまうことが、往々にしてあります。